自分の子供にあえて厳しい苦難を与えて能力を試すこと、あるいは自分の子供を本人のために厳しく育てることを意味する表現。「獅子の子落し」は一般的に、獅子は我が子を谷に蹴落とし、生き残って戻ってきた子だけを育てるという言い伝えから生まれた表現であると考えられている。
Weblio辞書:獅子の子落し
昔から残る古語・諺は、シンプルですが不変の真理があります。
環境や文化が変化しても、残り続けるもの…人間の根本は、何世代も繰り返しながらも大きな変わりは無いようです。
人は、なるべく苦労をしたくない、安定していたい、と考えている人が少なくないと思います。
ですが、生き物が変化し、強くなる時というのは、生命の危機に直面した時です。
厳しく困難のある環境で、生命は知恵をつけ、力を伸ばしていきます。
安定・穏やかな環境だと、生命はどんどん弱くなっていきます。
ちょっとした環境の変化やストレスに、すぐ負けてしまいます。
植物の方がわかりやすいかもしれません。
肥沃な土地で、柔らかく耕した土地の方が、植物は健康に、元気に育つように思えますが、負荷を掛け、競争し、生え抜いた植物が強く健康に育ちます。
ただ、困難を乗り越えるには方法はいくつもあり、自分にとっての向き、不向きがあります。
どれだけ、この方法が記されたカードを集めることができ、自分に適した方法を見つけられるか、が困難に出会ったときの試練では無いか、と思います。
また、人はそこまで危機に直面しなくては、変われないものであるとも何度も実感を持って考えさせられます。
「困っている」「変えなければいけない」と口では言っていても、変わらない、変えられないのは、実際にはその状況がそこまで自分自身に悪影響を及ぼしていないからです。
問題があることが分かることと、実感していることは全く理解と行動が変わります。
体感しなければ、多くの人は行動を起こすことが出来ません。
物事が大きくなる前に手を打てれば、早めに改善が見込めます。
けれど、実際にそう言ったことは難しい。
ですので、経験してきた者が、「そっちに行ったら危険ですよ」と言っても、口では分かりました、と言っても理解していません。
危険な方向へどんどん進んでいきます。
いっそのこと、危機を体感するように、そうした方向へ差し向け、気づいたなら手を差し伸べる方がいいのでは無いか、最近ではそんな風に考えます。
一度そうした状況を乗り越えると、事前に察知する能力や解決の手立ても機転が回るようになりますしね。
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